よく噛むことの大切さ
2018年より特定検診の質問票に「咀嚼」に関する質問が加わりました。噛むことと身体の関係が注目され始めています。よく噛んで食べることは、どのような効果があるのでしょうか︖
よく噛んで⾷べることの8つの効果
「ひみこのはがいーぜ」という、よく噛んで食べる8つの効果を紹介した標語があります。
ひ:肥満予防
よく噛んでゆっくり時間をかけて食べることにより、緩やかに血糖値が上がるため、少量でも満腹感を感じやすくなります。必要以上に食べ過ぎることを防いで肥満予防になります。
み:味覚の発達
よく噛むことで、食べ物の味が唾液によく溶け出し、⾷材の味をしっかり感じることができます。
こ:言葉の発音はっきり
よく噛むことで、⼝の周りの筋⾁を使い、発⾳がはっきりし、表情も豊かになります。
の:脳の発達
よく噛むことが脳細胞の働きを活発にします。記憶力や集中力アップ、認知症予防に役立ちます
は:歯の病気予防
よく噛むと唾液がたくさん出て、お口の中をきれいにし、虫歯や歯周病などを予防します。
が:ガンの予防
唾液の成分に含まれる酵素には、発がん物質の発がん作用を弱める働きがあります。
い:胃腸の働きを促進
よく噛むことで消化酵素がたくさん出て、消化を助けます。
ぜ:全身の体力向上と全力投球
運動のときなど力を入れて噛みしめたいとき、歯を食いしばることで力が湧きます。全身の健康にもつながり活発に活動できます。
よく噛むためには、お口のトラブルをしっかり治しておきましょう。お口の健康は、身体の健康の第一歩です。一口30回を目安によく噛んで食事をすることを意識してみましょう。
また、普段の食事に噛み応えのある食材をトッピングするなど、よく噛むための工夫をすると良いでしょう。
参考
8020財団
https://www.8020zaidan.or.jp/pdf/poster/8020himiko.pdf
クリニカ
https://clinica.lion.co.jp/oralcare/ha-kamu.htm