歯やお口への関心と正しい知識で将来のお口の健康を守ろう
日本歯科医師会の調査で、10代・20代の6割以上が「歯の定期チェック受診をしていない」という調査結果がありました。理由はお口の全身の関わりや、歯を失うことをイメージしたことが無いから。確かに、若い時に歯の心配をしたことが無い方も多いと思います。しかし、若いころからの積み重ねが将来のお口に影響してくるのです。歯とお口への関心と正しい知識を知ることで、将来のお口の健康にも繋がります。
今回はデンタルIQの大切さと、お口の健康とQOL(生活の質)の関係、かかりつけ歯科医院を持つことの大切さについてご紹介します。
デンタルIQの大切さ
デンタルIQは、自分の歯とお口の健康への関心や意識の度合いを示すものです。デンタルIQが高い人ほど歯やお口に対する知識が豊富で、定期検診を受けたり、口腔ケアをしっかりしている方が多くいます。
日本でも歯科医院は予防のために行くところというイメージが少しずつ浸透してきていますが、定期検診やクリーニングの受診率は欧米諸国と比べて低く、その差から、70代で自分の歯が何本残っているのかという調査結果でも、日本は16.5本、スウェーデンは21本というように差が出ています。
お口の健康とQOLの関係
QOL(Quality of life)とは生活の質のことです。お口の健康とQOLは深くかかわっています。
歯やお口は食べるだけでなく、会話する、豊かな表情を作るなど、社会生活において必要な働きがあります。
歯が痛くて噛めない、歯が抜けたなどの影響で噛む力が低下すると食べるものが柔らかいものに偏寄ってしまい、バランスの取れた食事ができない・好きなものが食べられなくなってしまいます。そうなると
食事が楽しめない・栄養状態が悪くなることに繋がり、最終的には身体機能の低下、QOLの低下につながる可能性が高くなってしまいます。
はじめにも紹介した様に、若いから大丈夫と思っていると、知らず知らずのうちにお口のトラブルは進行しているかもしれません。
そうならないために、まずご自身のお口が今どんな状態なのかを知り、何かトラブルがあればまずはしっかり治療する、健康であれば予防を継続して維持をすることが大切です。
かかりつけの歯科医院を持ちましょう
かかりつけの歯科医院を持ち、長期的に歯やお口を管理することで、些細な変化にも気が付くことができ、早期発見・早期治療に繋がります。
もっと早くから歯の検診・治療をしておけばよかったと後悔している人の割合が75.7%、定期受診を実践している人では、していない人と比較して、自分の歯や口腔が健康だと感じている方の割合が約1.8 倍高いという調査結果もあり、歯科医院に通うことの大切さが伺えます。
当クリニックは、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所に認定されています。通常、フッ素塗布を保険適用で行う場合は、3カ月以上の期間を空ける必要がありますが、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所では、お口の良い状態をキープするために、虫歯や歯周病を予防するためのケア(検査・歯石除去・歯面清掃、フッ素塗布)が保険適用で毎月受けることができます。これらを定期的に繰り返し行うことで、虫歯予防の効果を高めることができます。
ご自身の将来のお口とからだの健康のために一緒に予防歯科に取り組みましょう。
参考
LION クリニカ https://clinica.lion.co.jp/yobou/new.htm
PRWire https://kyodonewsprwire.jp/release/202211079327