2021年8月21日

歯科用レントゲンについて

初めての歯科医院に行くと、お口のレントゲンを撮ることがあります。なぜ撮影する必要があるのか、安全性は大丈夫なのかなど気にされる方もいらっしゃると思います。

今回は歯科用レントゲンについてご紹介いたします。

 

歯科医院の主なレントゲンの種類とその用途

パノラマレントゲン

パノラマレントゲンは、歯や顎の状態をみることができ、口腔内の全体像を大まかに把握することができます。

細かい部分を観察することには向いていませんので、さらに詳細を見たい部分は次のデンタルを使用します。

パノラマ

 

デンタル

デンタルは、小さいフィルムをお口の中に入れて撮影する部分的なレントゲン写真です。パノラマレントゲンでは見づらかった部分がより詳細にわかります。

デンタル

 

CT(シーティー)

CTは、パノラマやデンタルの2次元の平面的な画像とは違い、3次元で立体的にお口の状態を確認することができ、特に精密な検査に使われます。

CT

 

セファログラム

セファログラム(頭部X線規格写真)は、顔面、頭部のレントゲン写真で、矯正治療を行う際の分析や診断、治療計画の作成や経過観察などに使用します。

セファロ

 

お口のレントゲンの必要性

お口のレントゲンは、初診時だけでなく痛みなどのお口にトラブルがある場合、お口全体を確認するために必要ということを理解していただけますが、治療完了後やお口が健康な場合に「なぜ口のレントゲンを撮らなくてはいけないの?」という疑問に思う方も少なくありません。

定期健診でお口の状態を確認していますが、歯の根元や歯を支える骨の状態の変化や、被せ物の下に隠れた虫歯など表面からは見えない不具合が見つかることもあります。お子さんの場合は、歯の生え変わる時期には、これから生えてくる永久歯に異常がないかチェックすることができます。

お口の変化を記録することで、隠れたトラブルを確認し、早期に対応することができます。

 

歯科用レントゲンの安全性について

下図は、日常生活を取り巻く放射線量を表したものです。歯科レントゲンでの放射線被ばくは、1人当たりの自然放射線日本人平均よりも低く、人体への影響はとても少ないといえます。

歯科用レントゲンの安全性について

当クリニックでは「ファインキューブE2 」という装置を導入しています。CTを導入していないクリニックでは、大学病院や提携クリニックでの撮影が必要なため、診断までの期間が長くなりがちですが、当クリニックでは、速やかに診断を行うことができます。

ファインキューブE2

人体に影響なく安全ではありますが、妊娠されている方など特に心配な場合は、お気軽にスタッフまでお声がけください。

この他、X線診断(歯科専用CT)ページにも詳しくご紹介しておりますので、

ご確認くださいませ。

 

参考

テーマパーク8020  https://www.jda.or.jp/park/trouble/index22_04.html

国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所 http://www.nirs.qst.go.jp/information/news/2013/0729.html

 

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