2023年4月20日

生活習慣とお口の関わり

虫歯や歯周病などお口のトラブルは、生活習慣の様々な要素が関わっていることから、生活習慣病と言われることがあります。今までのコラムでも紹介してきましたが、お口のトラブルもからだに様々な影響を与えるため、お口とからだは相互に関わり合っています。

今回は、どんな生活習慣が虫歯や歯周病を引き起こすリスクを高めるのか、一例をご紹介します。

 

お口に関わる生活習慣の例

偏った食生活

偏った食生活

甘いものをよく食べたり、間食の回数が多い、だらだら食べるなどの習慣は、虫歯になりやすいお口の環境に繋がってしまいます。

また、朝食を食べない人ほど虫歯になりやすいという報告もあります。朝食を食べないことで間食が増える、朝に時間がないため歯を磨かない、夜食を食べた影響などが考えられます。

1日3食、バランスの良い食事をしっかりとることは、病気に対する抵抗力を高めたり、間食の回数を減らすことができます。時間や量を決めてだらだら食べをしないようにしましょう。

 

不規則な生活

生活リズムの乱れは、からだの抵抗力や免疫力が落ちてしまい、細菌が活動しやすいお口の環境になってしまいます。さらに、夜更かしをして夜食を食べたり、そのまま歯を磨かずに寝てしまうなども注意が必要です。十分な睡眠や適度な運動など、規則正しい生活を心がけましょう。

 

ストレス

ストレス

ストレスは唾液の分泌や免疫力・抵抗力の低下を招き、健康な時には抑えられている細菌などが抑えられなくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。また、歯茎が腫れたり、口臭の原因にもなります。

 

喫煙

喫煙は血の流れを悪くし、非喫煙者に比べて歯周病にかかりやすく、悪化しやすいという報告があります。

 

歯磨きの回数が少ない

食べた後は歯を磨く、歯を磨けない場合はうがいをすることを心がけましょう。歯科医院で正しい歯の磨き方を身につけて、効果的な口腔ケアをしましょう。

 

メディアを長時間利用する

メディアの長時間利用

子どもに対する調査結果ですが、スマホやゲームなどのメディアを長時間利用している子どもは、虫歯や歯周炎に影響があるという結果が発表されています。これらは、睡眠不足など生活習慣の乱れに繋がるの ではないかと考えられています。子どもだけでなく、大人も時間を決めて上手にメディアを利用しましょう。

 

まとめ

今回は、どんな生活習慣が虫歯や歯周病を引き起こすリスクを高めるのか、一例をご紹介しました。

生活習慣の乱れはお口のトラブルを、お口のトラブルは様々な疾患を引き起こす可能性もあり、悪循環になってしまいます。

また、春は新生活の始まりでもあり、新しい学校や会社、一人暮らしを始めるなど、慣れない環境でストレスなども溜まりやすいので、いつも以上にしっかり栄養や睡眠をとることをこころがけましょう。

歯科医院での定期健診やセルフケアを継続することも大切です。新しい土地で生活を始める方は、気軽にお口の悩みを相談できるかかりつけの歯科医院を見つけておくと安心ですね。

 

参考

8020推進財団 https://www.8020zaidan.or.jp/info/meister/advice_08/

特定非営利活動法人 日本臨床歯周病学会 https://www.jacp.net/perio/cigarette/

毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20170607/k00/00e/040/209000c

 

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