8020運動
6月4日から10日は歯と口の健康週間です。そこで今回は、「8020 運動」について、なぜ必要なのか、達成するためには何ができるのか、当院の取り組みなどをご紹介します。
8020運動とは
「8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動」は、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。20本以上の歯が残っていれば、ほぼ満足に食生活を送ることができると言われています。
なぜ8020運動が必要なの?
2019年の調査で、日本人の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳と、男女ともに80歳を超えていますが、日常生活が制限なく送ることができる期間「健康寿命」は男性が72.68歳、女性は75.38歳。平均寿命と健康寿命にはおよそ10歳の差があります。
お口とからだの健康の関わりについてこれまでもご紹介してきましたが、歯が多く残っていたり、歯が無くても入れ歯をきちんと使うことで要介護の原因となる疾患を予防し、健康寿命を延ばすことに繋がる可能性があることがわかってきました。
また、お口が健康なことは、疾患を予防して健康寿命を延ばすことができるほかに、以下の様なメリットがあります。
- 好きなものを食べれるなど食事を楽しむことができる
- 表情豊かで若々しい印象を与える
- はっきりと喋ることができ、コミュニケーションに繋がる
- 消化器官の負担を減らし、栄養を吸収できる
- 医療費や治療時間を抑え、負担が減る
- QOL(生活の質)が維持できる
8020を達成するためにできること
スウェーデンでは、治療ではなく、予防歯科に力を入れたことによって、国民の平均残存歯数が向上したという調査があります。定期的にクリーニングやチェックを受け、ご自身でもしっかりとケアをすることで多くの歯を残すことが可能となることがわかってきています。
そのためには、まずかかりつけの歯科医院を持ち、ご自身のお口の状態を把握することが第一歩です。しかし、歯医者は痛い・怖いイメージがあり、苦手という方も少なくありません。当クリニックも含め多くの歯科医院では、痛みに配慮した治療を実践していることも多く、痛みを最小限に抑える工夫をしています。また、しっかり予防をすることで歯を削ったり、苦手な思いをすることなく、健康でいることに繋がります。
当クリニックでは、痛みに配慮した治療だけでなく、できるだけご自身の歯を残す取り組みや、お口の状態を細かく知ることができる唾液検査も行っておりますのでお気軽にご相談下さい。
予防歯科ページにも予防歯科の大切さをご紹介しておりますので、合わせてご覧ください。
参考
LIONクリニカ https://clinica.lion.co.jp/yobou/new.htm
テーマパーク8020 https://www.jda.or.jp/park/relation/teethlife.html