2020年3月13日

段階別むし歯の治療方法

むし歯の治療方法は、むし歯の進行状態によって違うのはご存知でしょうか。
前回「むし歯のメカニズム」で説明した、むし歯の状態によってどのように治療方法が違うのかをご紹介します。

C0(シーオー)
むし歯になりかけている、ごく初期の段階は、正しい歯の磨き方を身につけ、歯の再石灰化を促すことで、治ることが期待できますので、すぐには削らずに経過観察いたします。

 

C1(シーワン)
むし歯の初期段階では、歯の表面にできているむし歯の部分を削り、その部分にレジンと呼ばれる白い樹脂で詰めます。基本的には1回の治療で完了します。

C1(シーワン)

C2(シーツー)
C1に比べて、むし歯が進行しているため、歯を削る量が多くなります。削った部分の歯型を取り、詰め物で修復します。

C2(シーツー)

C3(シースリー)
歯の神経にまで虫歯が進行している場合は、神経の治療が必要であり、治療期間も長くかかります。歯の根の中を清潔にした後、土台を入れて被せ物で歯を修復します。

C3(シースリー)

C4(シーフォー)
C3と同じく神経の治療で治る場合もありますが、治らない場合は歯を抜かなければなりません。
歯を抜いた場合は、インプラント、部分入れ歯、ブリッジなど患者様それぞれのお口の状況やご要望に合わせた治療方法を提案いたします。

C4(シーフォー)

 

歯を抜けたままにしておくとどうなるの︖

むし歯を放置しておくと、歯の神経が死んで痛みがなくなったり、歯の根が脆くなって、歯が抜け落ちてしまいます。
歯が1本ぐらいなくても噛めるからと言ってそのままにしておくと、様々な問題が出てきます。
例えば、歯が抜けた部分の両隣の歯が傾いてきたり、咬み合っていた反対側の歯が伸びてきたり、歯と歯の隙間に食べ物が詰まりやすくなったり…健康な歯にまで悪い影響を及ぼします。
さらには、お口の中の問題だけではなく、血管を通じてむし歯菌が身体に入り、様々な病気を引き起こす可能性もあります。むし歯をそのままにしておいて良いことは1つもありません。

当クリニックでは、痛み配慮した治療を行っております。できる限り痛みを最小限に抑える工夫をしていますので、歯科医院が苦手な方もご安心ください。
また歯を残す精密治療で、状態の悪い歯でも抜歯せずに残せるように最大限の努力をしています。
当クリニックの「痛みに配慮した治療」と「歯を残す精密治療 」について詳しくはこちらをご覧ください。

むし歯の治療方法についてご紹介しましたが、やはり健康な歯に勝るものはありません。歯科医院での定期的なメンテナンスを受けたり、ご自身でしっかりケアをしてむし歯を予防しましょう。

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