2020年2月13日

むし⻭のメカニズム

毎⽇⻭を磨いているのに⾍⻭ができてしまった︕そんな経験はありませんか︖
どうして⾍⻭ができてしまうのでしょうか。またむし⻭をそのままにしておくとどうなってしまうのか、むし⻭の予防⽅法やどんな治療⽅法があるのかなど、意外と知らないことがたくさんあります。
 

むし⻭とは

むし⻭は、お⼝の中にいる細菌が糖分を餌にして酸を作り出し、それによって⻭が溶ける病気です。むし⻭の原因には⼤きく3つの要素があります。それは「細菌」「糖分」「⻭の質」です。
この3つの要素が重なり、時間が経過するとともにむし⻭が発⽣します。

むし⻭について

 

むし⻭ができるまで

主にむし⻭の原因となるのは、「ミュータンス菌」という細菌です。ミュ―タンス菌は、私たちが⾷べたり飲んだりしたものに含まれる糖分を栄養にして増殖します。

むし⻭の原因

 

ネバネバした物質を出し、それが細菌の塊となります。

これが増えて⻭の表⾯にこびりついた汚れが、プラークと呼ばれる⻭垢です。

プラーク

 

さらに糖分を取り込んで、酸が作られます。酸が⻭を溶かし、むし⻭ができます。

むし⻭ができる

初期段階では痛みなどの症状はありませんが、進⾏すると痛みが出たり、さらには⻭を失うことになるかもしれません。
それだけではなく、細菌が全⾝に回って様々な病気につながることもあります。
  

むし⻭の状態と症状

⻭科検診や⻭医者さんで「C1(シーワン)」など⽿にしたことはありませんか︖これはむし⻭の状態を段階的に⽰したものです。
初期段階で発⾒することにより、⻭を⻑持ちさせることができます。段階的なむし⻭の状態を⾒てみましょう。
 
C0(シーオー)

C0

⻭の表⾯が少しだけ溶けた状態で、表⾯が⽩く濁ったり薄茶⾊に⾒えたりする。⾃覚症状なし。かなり初期段階であれば、正しい⻭磨きや再⽯灰化の働きによって、健康な状態に戻る可能性があります。
 
C1(シーワン)

C1

むし⻭の初期段階で、⻭の表⾯に少し⽳が空いている状態。⻭の⼀部が⿊っぽくなっている場合があります。痛みを感じないことが多い。
 
C2(シーツー)

C2

むし⻭が⻭の内部にも広がっている状態。冷たいものがしみたり、噛むと痛みを感じることがある。

 

C3(シースリー)

C3

むし⻭がさらに広がり、神経まで進んだ状態。何もしなくても痛みがある。神経の治療が必要になる。
 
C4(シーフォー)

C4

⻭の根元だけ残った状態で、神経は死んでしまい、痛みを感じなくなる。
神経が化膿して⼝臭の原因にもなったり、炎症を起こす。⻭を抜かなければならないこともあります。

次回は引き続き、むし⻭の予防⽅法や、どんな治療⽅法があるのかをお話いたします。

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