2020年9月28日

プラークって何︖

「プラーク」という⾔葉を歯磨き剤のCMなどでよく耳にしたことはありませんか︖歯の汚れに関するものであることは、なんとなくイメージできると思います。今回はプラークについてご紹介します。

プラークとは

プラークは細菌の塊で、1mgのプラークの中には約10億個の細菌が存在していると⾔われています。歯の表面に残ってしまった食べ物のカスを餌に細菌が繁殖したもので、歯の表面に付着する白色や黄色っぽい柔らかい物質です。
プラークよりも、歯垢(しこう)と言う方が耳馴染みのある方も多いのではないでしょうか。プラークは柔らかいため、⻭ブラシで磨くと落とすことができます。

プラークは、歯と歯の間や歯と歯茎の境目、歯が重なり合ったところ、奥歯のかみ合わせや歯の裏側などにつきやすいですので、歯を磨く時に少し意識してみるといいでしょう。

プラークの付きやすい部分

プラークをそのままにすると…

プラークを除去せずそのままにしておくと、柔らかかったプラークは硬くなり、2日ほどで歯石へと変わります。歯石は歯ブラシで磨いただけでは取れないため、放置するとさらに蓄積していきます。
プラークや歯石は細菌の塊です。蓄積していくと口臭がひどくなったり、虫歯や歯周病の原因・悪化につながります。歯石を取り除くためには、歯科医院でのプロによるケアが必要です。

 

プラークの付着を予防するために

プラークを付着させないためには、毎日の正しい歯磨きが大切です。食べたら歯を磨くことを心がけましょう。
歯ブラシだけでは磨きにくい歯と歯の隙間は、フロスや歯間ブラシなどを上手に利用することでしっかり取り除くことができます。歯ブラシやフロスなどの正しい使い方は、歯科医院での歯磨き指導でしっかりマスターしておきましょう。

歯科での定期健診では、ご自身の歯並びや磨き方の傾向から、磨き残している部分を知ることもできます。その部分を意識して磨くことで、プラークの付着を減らすことができるでしょう。
それでもプラークを完全に落とすことは難しいですので、かかりつけの歯科医院をもち、長期にわたる管理をおすすめしております。

⻭⽯を取ったら、⻭の隙間が広くなってしまった!?

普段から⻭科医院に通っていない⽅が、久しぶりに通院した際に⻭⽯取りを⾏うと、「⻭と⻭の隙間が広くなって⾷べカスがよく詰まる︕」「⻭茎が下がったような気がする︕」などをよく⽿にします。
しかし、これはお⼝の状態が悪くなっているのではなく、プラークの蓄積により、隙間に詰まっていた⻭⽯がとれて、本来のお⼝の状態に戻っている証拠です。

さらにケアを続けることで歯茎がしっかり引き締まり、健康なお⼝になっていきます。
ご⾃⾝の健康な⻭を⻑く保つために、お⼝のことを少しずつ知り、プロのケアとセルフケアをしっかりしていきましょう。

プラーク

参考

公益財団法人ライオン歯科衛生研究所
https://www.lion-dent-health.or.jp/labo/article/knowledge/03.htm

APAGARD
https://www.apagard.com/column/knowledge/knowlege/10.html

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