よく噛むための工夫
よく噛むことの大切さでご紹介しましたが、よく噛むことは、肥満を予防したり、味覚や脳の発達、はっきりした発音、消化を助けるなど健康的な生活を送るためにとても大切です。しかし、よく噛むことを意識してもなかなか難しいですよね。
そこで今回は、よく噛むためのポイントや工夫についてご紹介しますので、できることから少しずつ実践してみてください。
食事の時間をしっかり確保し、食事に集中する
忙しい日常生活の中で時間に追われると、ついつい早食いになってしまいます。まずは食事の時間に余裕をもって、一口30回以上噛むことを意識して20分以上かけて食べることを目標にしましょう。しかし、だらだら長い時間かけて食べるのも良くありません。スマホやテレビを見ながらなど「ながら食べ」をせずに、食事に集中しましょう。
食事中は姿勢を正す
椅子に深く腰を掛け、足の裏を床に着けて、顎を引いて背中が丸くならないように座りましょう。椅子の高さはひざが90度に曲がる程度を目安に。テーブルの高さは、椅子に座ってテーブルに手を置いた時に肘の角度が90度を目安にしましょう。テーブルとの距離は握りこぶし1個分ぐらいあけましょう。
子どもの足裏が床につかない場合は、足元に台を置いたり、子どもの成長に合わせて高さ調節ができる椅子を使うなど工夫しましょう。
正しい姿勢は、歯や顎に負担なくよく噛めて、安全に飲み込むことができます。さらに胃腸の働きも助け、栄養を吸収しやすくします。
一口の量を少なくする
食べ物をたくさん口に詰め込むと、よく噛まずに飲み込んでしまいます。一口の量を減らして、噛むときはお箸を一旦置くことで、噛む回数を増やすことに繋がります。
噛み応えのある食材選びや調理に工夫する
根菜類やきのこ、ナッツ類など、少し歯ごたえのある食材を意識的に取り入たり、調理するときに大きめに切る、火を通し過ぎないなどの工夫をすることで、よく噛むことができます。
お口を健康に保つ
お口が健康でないとしっかり噛むことができません。噛んだ時に違和感や痛みがあると、その場所を避けてしまったり、噛まずに飲み込んでしまいます。虫歯や歯周病などのお口のトラブルはしっかり治療して、継続的な予防でよく噛める健康なお口を維持しましょう。
まとめ
今回は、よく噛むためのポイントや工夫についてご紹介しました。
よく噛むことは、健康的な生活を送る上で欠かせない要素です。消化吸収の向上や口腔内の健康維持につながります。日常生活に取り入れやすいように、ゆっくり食べる習慣や正しい姿勢を意識しましょう。よく噛めるお口はからだの健康に繋がっていますので、しっかり予防に取り組み、健康的な食生活を実現しましょう。