2022年5月20日

マイクロスコープについて

マイクロスコープとは歯科手術用顕微鏡のことです。歯科治療は細かい作業が多いため、ご自身の歯をできるだけ残すための精密治療でマイクロスコープが活躍します。肉眼による治療とどのような違いがあるのか、どんな時に使うのかなどマイクロスコープについてご紹介します。

 

マイクロスコープとは?

当院のマイクロスコープ

マイクロスコープとは、歯や口腔内を最大20倍まで拡大して見ることができる、高精度の顕微鏡です。

肉眼で確認することが難しい細かな部分を拡大観察でき、治療の精度が格段に高くなります。マイクロスコープで記録した画像をモニターに映し出し、患者様に治療経過を説明する際にも役立ちます。

 

マイクロスコープを使った精密根管治療

マイクロスコープを使った精密根管治療

マイクロスコープは、虫歯治療から口腔外科など様々な場面で活躍します。当院では主に、重篤化した歯を出来る限り残すための精密根管治療に活用しています。(※保険診療の場合、マイクロスコープは使用していません。ご了承ください。)

根管治療とは、歯の根の治療のことです。虫歯に感染した歯の神経や細菌、過去に治療した際の古い充填材等を除去し、歯の根をきれいにしたうえで土台や被せ物をします。

歯の根は細かく非常に複雑な形をしており、手指の間隔や経験・知識を頼りに治療を行っていました。

マイクロスコープ使用することにより、患部の状態を正確に捉えながら治療が行えるようになります。

 

マイクロスコープを使うメリット

マイクロスコープを使うメリット

肉眼では確認できない複雑な形状をしている歯の内部を正確にとらえ、精密な治療ができるため、治療の成功率が上がり、再治療や抜歯のリスクを減らすことができます。

さらに、治療の精度が上がることにより、治療時間が短縮でき、患者様の負担を減らすことに繋がります。

マイクロスコープを導入してもすぐに使いこなせるものではありません。当クリニックでは、マイクロスコープ治療のトレーニングを受け、根管治療の講習会に参加するなど技術の研鑚を積むことで、成功率を上げ、状態の悪い歯でも抜歯せずに残せるよう最大限の努力をしています。

できる限り自分の歯で過ごすことが、健康のポイントです。治療終了後も大切な歯を失わないために、一緒にお口の健康を守っていきましょう。

歯を残す精密治療についても併せてご覧ください。

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